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ねごと

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3時半じゃねーの+オサムちゃん

・*を名字あたりに置き換えて読むと夢っぽいかも。
・修正(標準語→関西弁)してないところ多し。
・女の子は関東圏の子。
・いつも通り雰囲気でどうぞ!




* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *



俺の下で完全に呆けている*を笑って見下ろした。


「起きとる?」

そう声をかけてやると、思い出したように暴れはじめる。
まあ暴れられたところで女ひとり押さえこむのなんてそう難しくはない。
ましてや相手はただのガキや。
その証拠に、肘掛に押さえつけた腕はさっきから動いてすらいない。
日焼けを知らないそれは恐ろしく白かった。

「しっかし、ほっそい腕やなー」
「離してくださいっ」
「ちゃんと飯食っとるんか?」
「食べてますよ!」

確か関東のどこかからの転校生だったと思う。
転校当初は*の話す関東圏言葉に違和感があったが、それがなくなるくらいには馴染んだ。
馴染んだ、といっても*が話すのは相変わらず関東圏の言葉ではあるが。
こっちにきて結構な時間が経っているにも関わらず、*の言葉に西の言葉が混じることはない。

「あと、少しくらい日焼けしてもええと思うで?」
「先生!」

俺をオサムちゃんと呼ぶ生徒が多いこの学校で、渡邊先生と呼ぶ少数派。
何度かそう呼ばないのかと聞いたことはあったが、先生なのに、と言われた気がする。
堅いなあ、と言えば、普通ですよ、となんてことないように返ってくる。

決して馴染むことのない*の言葉。
決して俺をオサムちゃんと呼ばない*。
そして先生と生徒。
俺と*の間には壁ばかりや。
面白いくらいのすれ違いにじりじりと心が焦がされていく。
まあその焦がされた結果、今みたいな状況になっているわけだが。
睨むだなんて、普段なら先生に対して絶対にとらない*の態度に笑いがこみあげてくる。
思わぬ収穫やな。
記念に、とおでこにキスを落とした。
ますます*の抵抗が強くなった。

「こんなことして、っ」
「こんなことして?」
「どう、なっても、」
「へえ、どうって?」

茶化すように言えば、火に油。
そうは言っても、別に茶化してるつもりなんてない。
*はふざけとると思てるやろが、俺は至極真面目や。
珍しく逸らすことなく見上げてくる*が面白くて仕方ない。
常にオフ気味で活動している*が、こう目が覚めたように動いているのは面白い。
しかも原因がこれやから。

「訴えますからね!」
「ははっ、そうしたら、」

うったえる?
教育委員会に?
それとも警察?
どっちにしろ、

「クビ、やろなあ。確実に」

どこか他人事のように言った。

「別に。言うなとは言わへんよ」

言いたかったら言えばいい。
言外にそう匂わせた。
予想外の返しだったのか、珍しく目を見開いている。
ああ、ほんま今日は収穫が多すぎや。

「先生、自分のクビかけてこんなことしとるんやで。なあ*、」

わかるやろ?
ぐっと耳元に近づくと、*がひゅっと喉を鳴らしたのが聞こえた。
何が、とは言わない。
抵抗は止んで、強ばる身体に
*はわずかに視線を彷徨わせたあと、ふっと身体の力を抜いた。
ああ、観念した。
そうわかると自然に口元が上がっていく。
押さえていた右手を離しても動く様子はなかった。
諦めが早いのは知っていたが、こうもはっきり示されるとなあ。
自分で追い込んだ結果ながら苦笑する。

「なんですか」

苦笑した俺に訝しげな視線を送る。
普段の冷めた声に戻った。
鋭かった視線もすっかり落ち着いてしまった。
少し残念に思いつつも、予定通り次の行動に移る。

「ええ子や」

耳元でそう囁きながら太腿に手を伸ばした。
わずかに強ばった身体にわずかな期待が生まれる。
次はどんな顔が見れるんやろか。


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オサムちゃん語りだからね・・・会話以外の関西弁がねー。
とりあえずがりがり書いたんで荒削りもいいとこですねすみません。
加筆修正したら本家にあげようかな・・・

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